同人誌印刷 トム出版 親切な人

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同人誌印刷 トム出版
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世の中には、親切な人がいらっしゃるものです。

前から書いています「ぶどう」ですが、どうしても実らず、最後は大きい実なのに色づかないので、しぶしぶ全部取って捨てました。
あまりに多くの実をつけたので、来年は実らないに違いないと、昨年末に実だけを切り取ったのです。

ところが、今年になって、不思議なことが起きました。

夜8時頃帰宅し、門扉を閉めていますと、道の左側から黒い長いジャンパー、上についたフードをかぶり、顔だけわずかに出して、下も黒いズボンという壮年男性が歩いて来られました。私はちょっとゾッとして、顔を見ないように門を閉めていましたら、その男性がいきなり
「このぶどう、おいしく実らなかったでしょう? 僕も1つぶ取って食べてみたけど、すっぱくてうまくなかったよ」と言うのです。
その顔からのぞく歯は、ところどころ欠けていて、ニヤッと笑うと気持ちが悪い(すいません)、フードをかぶっていて、黒ずくめで、、、、、、怖い! と思いながらも「ぶどう」の話なので、「はい、ぜんぜん食べれませんでした」と答えたのです。すると、

「僕は岡山で育って、ずっとぶどうの栽培をしていたから、このぶどうが3年前から気になってしかたなかったんですよ。このままでは、きっとおいしいぶどうが成らないだろうとね。」

「まあ、そのとおりです。でも、どうしていいか分からず、それに折角実った房を落とすのももったいなくて、たくさん実をつけてしまいましたから」

「こんな枝ぶりでは駄目ですよ。ここを切り、あそこをまぶいて、大きい枝が2本出ていますが、これを1本にしないと。・・・」と、話はどんどん進みます。


つづきは明日ということで。