同人誌印刷トム出版  第一球投げました  大津皇子 NO,1

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河内平野を見下ろす二上山の姿はとっても美しい。

大きい富士と小さい富士を二つ並べたようなラクダのコブみたいな峰が、

遠くからくっきりと望まれる。

新幹線を降りて特急 はるか 281系の流線型の車両に乗り込み、

関空に行く途中、車窓から眺められることもつい最近知った。

大阪へ帰ると、この二上山に逢えるのがとても嬉しい。


大伯皇女の歌にもあるが、

うつそみの人にあるわれや明日よりは  二上山を弟背とわが見む ~


の如き、ほんとに

二上山を弟背「 いろせ 」と思わむ。といった気持ちになる。


この二上山には、悠久たる時間を閲して、

その大津皇子が今も眠っているのである。


大津皇子は663年天智二年、天武天皇と大田皇女との間に生まれたサラブレッドである。

血統よし、品格器量よし、美男で頭脳明晰、それに漢詩、和歌に秀でいうことなしの

好青年だった。

つづく