同人誌印刷 トム出版   愛宕と曲垣

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近くに、競馬場から帰ってきた馬の休養する厩舎がある。

私はお馬さんが好きで、仕事の合間やちょっとした息抜きにの時に、

その馬場に赴き、埒外から馬の遊んでいるのをぼんやり眺めたりしている。

お天気のよい日など柵に凭れて新聞を読んだりしていると、

いつの間にかお馬さんが近づいてきて、うしろから私のシャツをくわえて

ぐいっ! と引っ張ったりする。

おっ、「 ショーハイママ 」( 馬の名前 )

だな、と思って振り返ると、やっぱりそうだった。

私は

「よしよし」

と声をかけながら大きな顔を撫でてやると、

お馬さんは嬉しそうに長い首を縦に振りながら、

鼻筋を私の肩にこすり付けてくる。

詮方なし。

私はポケットカら人参を取り出し、

ほら、

といって差し出すと、彼、いや彼女は、バリバリ音を立てて

美味しそうに食べる。

動物は馬にかぎらず、どんなものでも、とても可愛い。





手許に錦絵の「寛永馬術」という一枚物がある。

例の曲垣平九郎が江戸愛宕神社の石段 86 段を馬で一気に駆け上った話の

刷り物である。

ちなみに寛永の三馬術とは、 曲垣平九郎、向井蔵人、筑紫市兵衛

のご三家をいうが、中でも曲垣平九郎は、将軍、家光公の梅枝の所望に応え、

愛宕神社の石段を馬で登り下りしたことで有名である。

当時の武家は主人に仕えるため、武術の鍛錬は常に怠り無く

やっておかなければならなかったのである。いざ、という時のために、、。

まさに、

謡曲「 鉢の木 」の佐野源左衛門のように、、、である。

その意味で、馬術の練磨は武家の心得の一つであった。



我々、世の中が太平になると、つい自分を磨くことも忘れ、惰性と無聊に

囲われつ、安逸な日々を送ってはいないだろうか。

つねに知識・先進の技術を磨き、

且つ、会社の運営上の戦略・戦術を企て、

時代の波に乗り遅れないよう、日々研鑽と実行あるのみである。

あっぱれ曲垣垣平九郎の如きのように。である。


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