同人誌印刷 トム出版 青い鳥
青い鳥
12月に入ってもう19日目が過ぎた。今年もいよいよあと僅かになった。
何年も馬齢を重ね、果たして自己満足できた歳が今まで
何回あったのか、
この季節になるとそんな感傷が胸の内に湧く。
毎年毎年あたらしきものを追求しつつ、
それはそれで着実に、成果と実績とを積み上げてきたの
だが、
だが、まだ何か足らざるものがあるように思えてならな
い。
何だろう ? ?
私はふと思いついて、
昔の童話の本、
メーテルリンクの「青い鳥」
を取り出してきた。
背表紙がボロボロに破れている。
同人誌本の在庫整理していた際、
倉庫の奥から見つけ出したものだった。
手にしてパラパラとめくって見る。
大方のストーリーは分かっている。だが、
うーむ、、。
たしかに、青い鳥は何処へもいなかった。
すると、待てよ、いま私のつくづく思う、その
「何か足らざるもの」
とは一体何だろう、、。
曖昧模糊としてよく分からない。
が、しかし形而上的に言えば、まことに平凡で身近な
小さな幸せを慈しむ、
けなげな心、
とでも言うものではないか、と付会したりして見てい
る。
ふむ、、。
自分に素直に、同人誌作家の方々の求める心を大切に、
それが私にとって青い鳥かも知れない。
虚心坦懐。--------
さぁ頑張ろう。
冬コミックマーケットまであと10日。