同人誌印刷トム出版 第一球投げました  近鉄南大阪線 (NO,1)

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河内平野と奈良県の境界に、

ラクダのコブのように並んだ二つの山が見える。

左が雄岳、右が雌岳である。冬の寒い日、私は近鉄南大阪線二上山神社口で降りて、

この山へ登っていった。

この南大阪線というのは、大阪阿部野橋近鉄百貨店の1Fがステーションになっており、

そこが始発駅となっている。

いわゆる大阪と奈良・吉野を結ぶ唯一の鉄軌道だが、この沿線には

歴史の重みとでも言おうか、とても古雅な趣を感じさせる土地が多い。

例えば駅名だけを見てもわかるが、


大阪阿部野橋 河堀口 北田辺 今川 針中野 矢田 河内天美 布忍 高見ノ里

河内松原 恵我ノ荘  高鷲 藤井寺 土師ノ里 道明寺 古市 駒ヶ谷 上ノ太子 

二上山 二上山神社口 当麻寺 磐城  尺土  高田市  浮孔 坊城 橿原神宮西口 

橿原神宮前  岡寺 飛鳥  壺阪山  市尾  葛  吉野口  薬水  福神

大阿太  下市口  越部  六田 大和上市  吉野神宮  吉野。


といった具合である。

なるほど、いずれも歴史深い土地である。

今回、わたしが書こうとするのは、この「 二上山 」についての話である。



先般、栃木県那須町の遊行柳の項で、

~清水流るる柳かげ~

西行さんに触れる前に、大津皇子のことについては改めて書くと

記した。

それを次回、二上山と共に取り上げてみたいと思っている。

つづく