同人誌印刷 トム出版 フルカラー表紙PP付

tomshuppan2007-09-11

同人誌印刷 トム出版


トム出版の同人誌フルカラー表紙、高精細300線印刷が今、とても好評です。同人誌に限らず美術、アート関係の企業・観光名所案内パンフ制作、写真集の出版社等から多くのご依頼をいただいています。
このたびの夏コミ合わせでも、 美術書、写真集のような美しい仕上がりに、発注いただいた作家の皆様から異口同音に、感動された旨の嬉しいお言葉をいただきました。
料金の方は普通のAM・FMと同じでPP付き、さらにフルカラー表紙、超格安フェアの値下げ料金と一緒です。 勿論 AM175線、FMもご自由に選べます。
少部数でもどのようなものでもご自由にご利用いただけます。

同人誌の表紙は、今やフルカラーで PP付き というのがほぼ定着してまいりました。
当社では皆様のご要望にお応えするため、「格安フルカラー表紙フェア・PPクリア無料フェアー」も合わせて開催中です。
フルカラー印刷機、CTP製版機・新機導入で仕上がりがとてもきれい! ぜひ同人誌印刷のトム出版の仕上がりを一度お試し下さい

同人誌印刷 トム出版  村まつり

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http://www.tomshuppan.co.jp同人誌 トム出版


神辺という土地は、馥郁たる文化の香りのする町だ。
夏が過ぎて秋がくると、神社の掃除や街路の草けずりなどに住民挙って精を出す。

そのためだけではないだろうが、町はとにかくいつもキレイで清潔に保たれている。
トム出版神辺工場のすぐ北側のこんもりと繁った小高い丘の上に、この町の氏神さまのお社が見える。

もうちょっとすると、付近の公民館や集会所から、秋祭りの笛太鼓の練習の音が聞こえてくる。
この氏神さまのお祭りの準備である。

そうそう、、思い出した。

村の鎮守の神様の~♪ 今日は楽しいお祭り日、ドンドンヒャララ、ドンヒャララ ♪

こういう唱歌があった。

この「村まつり」という歌は、ここ神辺の人、葛原しげる先生の著作である。
この在所は、日本を代表する童謡詩人、葛原しげるの生誕地なのである。

彼はこのほかにも、

・ギンギンぎらぎら夕日がしずむ、ギンギンぎらぎら日がしずむ(夕日)

・とべとべトンビ空たかく(とんび)

など、とっても有名な歌を数多く残している。
事実、夕方になると、真っ赤な、とてつもなく大きな夕日が、

山や空を一斉に染め尽くし、ギラギラしずんでいくさまは、いくら見ても見飽きない。
ほんとに神辺の自然は、絵に描いたように美しい。



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お世話になっています。

御社にはいつも適切なアドバイスをいただき感謝しています。これから、ブログなど拝見させていただき、効果の上がる勉強をさせていただきたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。

同人誌 トム出版  僕ちゃんの宝もの (1~最終)

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http://www.tomshuppan.co.jp 同人誌印刷トム出版
僕ちゃんの宝物

逢う魔が時になった。そろそろ田沢湖ともお別れである。

山の舗道をゆるゆるハンドルを切りながら二人は今夜の宿泊先、駒ケ岳〇〇旅館に向けてゆっくり車を進めた。
あたりは、冬になるとスキー場に一変するらしく、一帯は草原の丘が幾重にも襞を連ねている。

ようやく下界へ降りた。田沢湖線の線路をまたぐと、もう普通の民家の家並みが続いていた。
この街路を抜けて左へ折れると目標の旅館だ。街路に人影はない、絵画にでも出てきそうなとても静かな風景である。

ふと前方みると男の子が一人、向こうむきにトコトコあるいている。
白いシャツの小学校二.三年生くらいの男の子だった。
 
後ろからゆっくり車を近づけ、、並んで停めた。

僕、どこまで行くの? 同じ方向だったら乗せてあげるよ。
助手席の彼が声をかけた。

「うん! おじちゃんたち 東京から来たの? 」

いやぁ、東京よりもっと遠いとこから来たんだ。

「ふーん、、それでどこまでいくの? 」

この先の〇〇旅館ってとこ。

「じゃ、のせて! 」

即答が返ってきた。おかっぱ頭の色の白い可愛い子である。



車に乗り込むと、後部座席から身を乗り出し、この道を左に、とか、ここがよっちゃんのおうち、とか、全く臆する風もない。
よほど育ちの良い家庭に育ったとみえる。

それはそうと、僕のうちはどこ?
彼はそっちの方を気にし始めた。早く家に届けなければ、、親御さんが心配するといけない。

僕ちゃんはにっこり笑って、
「僕〇〇旅館の子!」

むむ、、じゃ私たちが今夜泊まるあの〇〇旅館の子か?

「うん、そうだよ。」

ひゃー、なーんだ、それならそうと早くいえばいいのに、
おじちゃんたち、どこまでいかなきゃならないのかって、心配してたんだぞ。

「フフフ、おじちゃんたち、とてもいい人のようだから、
今夜、晩ご飯すんだら、僕の宝物見せてあげる。」



二人は風呂からあがって、冷たいビールと熱燗のチャンポンでご馳走をいただいた。
昼間の疲れもあって、縁側の籐椅子でうつらうつら、、、とその時。

「おじちゃーん、入っていい? 」
外の廊下であの子の声がした。

二人は赤い目をこすりながら、おい、来たぞ。どうする。顔を見合わせた。
約束したのだから、宝物とやらを見てやらなけりゃ、嘘をつくことになるだろ。
と彼は言った。

そうだなぁ、あんなにナツイテくれてるし。

おーい僕ちゃん、いま行くからな、、。

二人は浴衣の帯を締めなおして廊下へ出た。

僕ちゃんはとても嬉そうに私たちを見上げ、ひょいと私の浴衣の袖を掴んで、

「こっち、こっち。」

と、ぐいぐい引っ張っていく。

着いた先きは本館母屋の納戸だった。
うす暗い六畳くらいのあまり広くない部屋で、40Wの裸電球が一つぶら下がっていた。

僕ちゃんはここへ座れという。そこは二枚引戸の板戸の前だ。
見ると、とても大きい板戸で、一枚が畳一枚分はゆうにある。

それが二枚引き違えている。黒光りのしている重量感のあるしっかりした板戸だった。

そこはどうも押入れらしい。
僕ちゃん、この押入れの中に何かあるのかい?

私は、板戸の前の畳の上に座ってあぐらを組み、そう尋ねた。


「うん! 猫の赤ちゃんだよ」

えっネコ?? ふーん、ネコねえ。かなわんなぁ、と私は思わず小さく呟いた。
相棒の彼は、っ立ったままの姿勢で、そばの柱にもたれ腕組みして笑っている。

ゆるゆると、いい加減にお酒も回ってきたし、猫の子なんぞ、、馬鹿馬鹿しい、
と私は、つい大人気なく不満が口をついて出たのだが、

彼は、今度は音をたててクスクス笑い出した。

「おじちゃん、ネコ捕まえてくるから待ってて、」

僕ちゃんはそう私に告げて、その大きい、相当重そうな板戸を、力いっぱい引き開けた。
30センチばかり戸口が開いて、中に布団が積上げているのがのぞいたが、建て付けが悪いらしく
ガタピシして、それからなかなか開かない。

僕ちゃんは気がせいたのか、引き戸の開放を諦め、その30センチくらいの隙間から、
押入れの中に頭からもぐり込んで行った。

押入れの中にすっぽり体ごと入ったかと思うと。

「ミーちゃん、ミーちゃん、、」

と暗がりの押入れの中で、僕ちゃんのネコを呼ぶ声が聞こえた。
と、その時。

-----ドカァーン----

頭上ですざましい音がして。一瞬、部屋中に閃光が走った。
私は、それ以後のことは覚えていない。


後で聞くと、
相棒の彼はその時、畳の上にひっくり返って、腹を抱えて死ぬほど笑ったそうな。
そりゃそうだろう、

だってさ、
その時の私の格好たるや、

座ったまま、倒れてきた板戸を頭でぶちぬいて、首だけが上に
出ている姿なんぞ、ハッハッハッハッ。

あの、恐ろしく重い板戸を頭でぶち抜く度胸のある奴は、この世に何人もいないだろう、

ハッハッハッ。だってさ。


おわり




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